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睡眠障害~概日リズム睡眠障害

概日リズム睡眠障害

人の体には、約25時間周期で体内時計が備わっています。この体内時計により、寝起きしたり行動したりしています。そして毎日ほぼ変わらないリズムで流れている約1日の周期のことを概日リズムといいます。
約25時間の体内時計と、地球の周期の24時間とでは約1時間のずれが生じますが、太陽の光や、日常生活における外界的刺激などにより自然と早めに調節されているといわれています。
しかし、夜更かしや夜勤など不規則な生活、外界的な刺激が全くない状態での生活などにより体内時計が調節できずに狂ってしまうと、望ましい時間に眠れない、起きられない、日中の倦怠感や集中力の低下といった症状が起こります。このことを概日リズム睡眠障害と呼びます。
概日リズム睡眠障害はさまざまな原因によって引き起こされ、いくつかに分類されます。

睡眠相後退症候群
眠る時間が遅くなる。(明け方に就寝し、昼ころまで起きられない)
睡眠相前進症候群
眠る時間が早くなる。(夕方から眠くなり、日の出前に起きてしまう)
非24時間睡眠覚醒症候群
体内時計が調節されず、毎日数時間ずつ寝る時間と起きる時間がずれる。
交代勤務睡眠障害
勤務時間帯が短期的に変わるために体内時計がついていけない。
時差症候群(時差ぼけ)
飛行機で時差が5時間以上ある国に移動した時に体内時計がずれる。
不規則型睡眠覚醒
昼、夜関係なく、不規則に睡眠と覚醒が繰り返して起こる。高齢者に多い。

概日リズム睡眠障害を克服するために

概日リズム睡眠障害は、体内時計を無視した生活によって発症しやすくなります。
つい夜更かしをして深夜までパソコンやテレビ、携帯電話を見ていませんか?
食事は3食きちんと決まった時間に摂れていますか?
体内時計を正しいリズムに戻すには、太陽の光と、規則正しい生活です。
なるべく日中は太陽の光を浴びるようにし、夜遅くまで明るい光を見ないようにしましょう。
時差ぼけに関しては、飛行機に乗る前に現地時間に時計をあわせ、その国の時間に合わせて行動するように心がけると良いようです。
交代勤務の場合で日中に睡眠をとる際は、遮光カーテンを使うなど太陽の光を浴びないようにしましょう。また夜勤の時に仮眠をとると作業効率が上がるようです。
いずれもひどい場合には高照度光療法や薬物療法メラトニン投与など治療法がありますので専門医に相談してみましょう。